おすすめウイスキー

シェリー樽で熟成したウイスキーの味わいは?おすすめの銘柄を紹介!

シェリー樽で熟成したウイスキーで有名なのがマッカランですが、現在は様々な蒸溜所がシェリー樽熟成の原酒を生産しています。

シェリー樽熟成のウイスキーは甘さが特徴で、根強いファンも多いですね。
しかし一言にシェリー樽といっても種類は様々で、ウイスキーに与える影響も多種多様です。

今回はシェリー樽で原酒を熟成することでどのような味わい・香りになるのか、また比較的手に取りやすいおすすめのシェリー樽熟成のボトルや飲み方を紹介します。

シェリー樽熟成のウイスキーの味わいやおすすめ銘柄を紹介!

  1. シェリー樽とは
  2. シェリー樽の種類とウイスキーに与える味わいの違い
  3. シェリー樽熟成ウイスキーのおすすめ銘柄

シェリー樽とは

シェリー樽とは、スペインのアンダルシア地方のヘレス周辺で作られる酒精強化ワインの一種である「シェリー酒」の熟成に使われた樽のことです。

シェリー酒は、ポートワインやマデイラワインと共に世界の3大酒精強化ワインの一つとされています。酒精強化ワインとは、製造する過程でアルコールを添加することで保存性を高めたワインのことです。

シェリーを作る際に用いられるブドウの品種はパロミノ、ペドロヒメネス、モスカルテの3種類で、使うブドウの種類によって辛口〜甘口まで味わいは様々。一言でシェリー樽といってもどのシェリー酒を熟成させたかによって、樽がウイスキーに与える味わいや香りは大きく異なります。

シェリー樽の種類とウイスキーに与える味わいの違い

次にウイスキーの熟成に用いられる代表的なシェリー樽の種類とその特徴を紹介します。

オロロソシェリー樽

オロロソは「香り高い」という意味で味の骨格がしっかりとしたフルボディワインです。
琥珀色でクルミなどのナッツ類やトースト香、スパイシーな香りが特徴。

ぽふ
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オロロソシェリー樽で熟成されたウイスキーは甘みに加え、ウッディ感・熟成感を感じとることができます。

ペドロヒメネスシェリー樽

世界で一番甘いと言われているワインです。
シロップの様な味わいと口当たり、わずかな酸味があり長く深い余韻が続きます。
干しぶどうが原料として使われているため、極甘口の味わいが特徴。

ぽふ
ぽふ
ペドロヒメネス樽で熟成されたウイスキーの特徴は何と言っても他のウイスキーでは感じ取ることが出来ない上品な甘さです。その甘さから食後のデザートとしてストレートで楽しむことが出来ます。

フィノシェリー樽

パロミノ種のブドウから作られる辛口のワインです。
ライトな口当たりで、シャープなアーモンドの様な香りが特徴。

ぽふ
ぽふ
ここ最近でフィノシェリー樽で熟成したウイスキーとして注目を集めたのは「カバランソリスト フィノ カスクストレングス 」です。フィノシェリー由来の自然な甘さが特徴でとてもバランスの良い原酒が出来上がります。

シェリー樽熟成ウイスキーのおすすめ銘柄

最後に初心者〜玄人まで楽しめるシェリー樽で熟成したウイスキーのおすすめボトルを紹介します!

グレンファークラス12年

低価格でしっかりとシェリー感を味わえるシェリー樽熟成ウイスキーの入門に最適なボトルです。
シェリー樽が高価なこともあり、フィニッシュにのみシェリー樽を使う蒸溜所が多い中、このグレンファークラス蒸溜所は100%シェリー樽熟成を続けています。

ぽふ
ぽふ
グレンファークラス蒸溜所は様々なシェリー樽を試した結果、最終的にはオロロソシェリー樽を使用しています。一度もシェリー樽熟成ウイスキーを飲んだことがない人はこのボトルから飲み始めてみることをおすすめします!

グレンファークラス17年

上記で紹介したグレンファークラスの17年熟成物です。
12年と比べるとシェリーの甘さはもちろん熟成感を堪能することが出来ます。

わずかなピート香とシェリーの甘さが絶妙に調和しており完成度の高いボトルです。

ぽふ
ぽふ
グレンファークラス17年はさらにシェリーの甘さ、熟成感を感じたい人におすすめのボトルです。17年物をこの価格で購入できる数少ない銘柄で、スコッチの「熟成感」を味わいたい人にも推奨したい一本。

グレンファークラス105

グレンファークラスの8〜10年熟成の原酒が使用されており、ボトリングの際にほとんど加水をしないため飲み口はかなりヘビー。しかしシェリーの甘みやコクはしっかりと味わうことが出来ます。
105は英国表示で、アルコール度数が60度ということです。

ぽふ
ぽふ
アルコール度数が60度と高いため、自分好みに加水しながら飲むのがおすすめ。加水すると一気にシェリーの香りや甘さが引き立ち、飲み口もまろやかになります。荒々しい味わいのモルトを飲みたい人にもおすすめ。

ザ マッカラン12年

シングルモルトの「ロールスロイス」と評されるマッカラン。
自社で樽に使用する原木の選定から製樽まで行なっています。
シェリー樽はスパニッシュオークを使用し、その中にドライオロロソを熟成させた後ウイスキー樽として回収します。
12年はマッカランのスタンダード品で厳選されたシェリー樽で最低12年間熟成された原酒が使用され、シェリー、ドライフルーツ、チョコレートの様な余韻が持続してとてもバランスの良いシングルモルトです。

アランシェリーカスク

2019年にラベルをリニューアルして注目を集めるアラン蒸溜所が作り出したカスクストレングスのシェリーカスクです。

原酒構成はファーストフィルのシェリーホグスヘッドで熟成された原酒のみとなっており、熟成年数は7年程度との情報があります。

ぽふ
ぽふ
カスクストレングスでアルコール度数は55.8度、シェリー樽由来のリッチなフレーバーを味わえるフルボディに仕上がっています。アランらしいフルーティさと、シェリーの甘さがバランスよく調和しており、加水することでさらに香りが引き立ちます。

グレンドロナック12年

こちらもグレンファークラス同様、シェリー熟成ウイスキーの入門におすすめの一本。
グレンドロナックで生産されるシングルモルトはすべてシェリー樽熟成の原酒を使用しています。

シェリー樽は辛口のオロロソと極甘口のペドロヒメネスを熟成したヨーロピアンオークの樽を使用しており、フルーティさとシェリーの甘み、わずかなビターさとバランスのとれたとても飲みやすいハイランドモルトです。

キルホーマン ロッホゴルム シェリーカスク2020

アラン島のピートを炊き込んだフェノール値50ppmの麦芽を使用した100%シェリー樽で熟成したパンチのあるボトルです。

毎年一回リリースされる限定品で、2020年はオロロソシェリー樽で12年以上熟成した21種類の原酒が使用されています。

香りはレーズン、イチジク、ドライフルーツなどのフルーティさに、キルホーマンの特徴であるピートスモーク香がマッチしています。
フルーティさと、アイラモルト由来のピート感を一緒に味わいたい人におすすめの一本!

ベンリアック12年 シェリーウッド

シェリー樽熟成原酒、オロロソ樽フィニッシュ原酒、ペドロヒメネス樽フィニッシュ原酒から成るベンリアックの12年熟成ボトルです。

3つの異なるシェリー樽熟成原酒が組み合わさっているということで、ナッツやレーズン、キャラメルなどシェリー樽由来の複層的な香りや味わいが感じられます。
すでに終売が決まっているためシェリー樽熟成ウイスキーに興味がある人は一度手に取ってみることをおすすめします。

まとめ

今回はシェリー酒と樽の種類、おすすめの銘柄を紹介しました。
シェリー樽熟成のウイスキーは甘さが特徴で、食後のデザートとしてストレートで楽しむことが出来ます。

シェリー酒の種類の違いによってウイスキーの味わいも大きく異なるため、様々なボトルを試して自分のお気に入りのシェリーカスクを見つけて下さい!