ウイスキー 知識

カスクストレングスとは?美味しい理由と安くておすすめの銘柄を紹介!

ウイスキーを飲み進めていると「カスクストレングス」という言葉を耳にした事があると思います。

カスクストレングスは限定品や、他のウイスキーに比較して高額になるケースが多いですが、ウイスキーに興味がある方には一度は手に取って頂きたいです。

今回はカスクストレングスの意味や美味しい理由、おすすめのボトルを紹介します!

カスクストレングスとは?美味しい訳と安くておすすめのボトルを紹介!

  1. カスクストレングとは?本当の意味とシングルカスクとの違い
  2. カスクストレングスが美味しい理由とおすすめの飲み方
  3. カスクストレングスの安くておすすめのボトル

カスクストレングスとは?本当の意味とシングルカスクとの違い

結論から言いますと「カスクストレングス」とは、樽から出したままのアルコール度数という意味です。

英語表記にすると「Cask Strength」で「Cask」は樽、「Strength」は強度・濃度という意味になります。

基本的にウイスキーをボトリングする前は、水を加えてアルコール度数を均一にすることで各ボトルの味わいが一定になるように調整します。

しかしカスクストレングスのウイスキーは、加水することなく樽で熟成された原酒をそのままボトリングするためアルコール度数は必然的に高くなります。

よくカスクストレングスと同じ意味で使われやすいのが「シングルカスク」です。
シングルカスクは「単一の樽」という意味で、一つの樽のモルト原酒からのみ作られるウイスキーを示しているため、加水しているボトルもあればしていないボトルもあるので、カスクストレングス=シングルカスクという訳ではありません。

カスクストレングスが美味しい理由とおすすめの飲み方

カスクストレングスの良さは、原酒がもつ本来の香味や力強さを楽しむことができることです。上記で述べた様に加水することなくそのまま原酒をボトリングするため各蒸溜所の原酒の「個性」を最大限堪能できるウイスキーです。

カスクストレングスのウイスキーはアルコール度数が60度を超えるボトルも数多く存在し、そのアルコール度数の高さから通向けというイメージがあります。加水していない原酒だからこそ「ストレート」で飲むべきだという意見も理解できますが、あえて少量ずつ加水しながら飲むことで、味わいの変化を感じとることが出来ます。自分好みに加水したり、ロックで氷を溶かしながら飲むのも一つの楽しみ方です!

ぽふ
ぽふ
もうひとつのおすすめの飲み方は同じ銘柄のスタンダードボトルと、カスクストレングスのボトルを飲み比べるということです!例えば上記の写真は、「アイリーク」というボトラーズで若熟成のアイラモルトです。この銘柄では通常のアルコール度数が40度のボトルと、カスクストレングスでアルコール度数が58度のボトルがあり、この二つを飲み比べすることで原酒本来の味わいや力強さをさらに感じやすくなります!

カスクストレングスの安くておすすめのボトル

最後に比較的安く、手に入れやすいカスクストレングスでおすすめのウイスキーを紹介します。

グレンファークラス105

シェリー樽熟成ウイスキーの入門銘柄として決まって紹介されるグレンファークラスのカスクストレングスボトルです。

熟成期間は8〜10年と他のラインナップに比べると若い原酒が使用されていますが、シェリー樽で熟成された原酒のみで構成されているため香味は濃厚で、しっかりとしたシェリー由来の甘みが感じられるフルボディボトルです。

ぽふ
ぽふ
アルコール度数が60度と重い飲み口ですが、シェリー樽熟成ウイスキーに飲み慣れてきたら一度は手にとって楽しんで頂きたい一本です。加水することで甘みや濃厚な香りがさらに増していくので自分好みの割合を見つけて下さい!

アランシェリーカスク

近年ラベルをリニューアルしさらに人気を高めているアラン蒸溜所で作られるシェリー樽熟成のカスクストレングスウイスキーです。
ファーストフィルのシェリーホグスヘッドにて熟成した原酒のみが使用されており、濃厚なシェリー由来の甘みと、アラン蒸溜所の特徴であるフルーティさが調和しています。

ぽふ
ぽふ
おすすめの飲み方はストレートですが、水との相性も良いため少しづつ加水することでさらにフルーティさを堪能できます!。

アイリーク カスクストレングス

上記でも紹介したザ・ハイランズ&アイランズ・スコッチ・ウイスキー社が販売する若熟成のアイラシングルモルトです。
どの蒸溜所の原酒が使われているかは明かされていませんが、噂では「ラガヴーリン」か「ラフロイグ」のどちらかだと言われています。

ぽふ
ぽふ
アイラモルトでカスクストレングスという高価になる条件が揃っていますがこのボトルは価格も手頃で、アイラウイスキーの特徴であるピート・スモーク感をしっかりと感じることが出来ます。ストレート、ロック、ハイボール、どの飲み方をしても味のバランスは崩れません!

オールドグランダッド114

重厚な味わいを持つストレートバーボンです。
114はアルコール度数を英語表記したもので日本表記では57度です。

アルコール度数は高いですが、バーボン特有の穀物の甘みとフルーティさ、わずかなスパイシーさととてもバランスがとれた一本です。

ぽふ
ぽふ
こちらはロックで飲むのがおすすめ!休日前の夜や映画を見ながら、読書をしながらなど氷を溶かしながらゆっくりと時間をかけて飲むのにおすすめのボトルです!

メーカーズマーク カスクストレングス

こちらは日本でも絶大な人気を誇るメーカーズマークのカスクストレングスウイスキーです。無添加で一切加水をしないスーパープレミアムバーボンで、従来のメーカーズマーク特有のバニラの甘さ、樽由来のウッディ感がさらに顕著に感じられます。

ぽふ
ぽふ
非常に完成度が高いボトルで少し贅沢なバーボンを飲みたい時におすすめ!おすすめの飲み方はストレートかロックです。従来のメーカーズマークと飲み比べすることでその重厚でリッチな味わいをさらに感じとれます!

フロム・ザ・バレル

ニッカから販売されるブレンデッドウイスキーです。こちらはボトリングの際にわずかに加水はしていますがアルコール度数は51%と原酒本来の味わいを堪能できます。

熟成されたモルト原酒とグレーン原酒とブレンドした後にさらに数ヶ月再貯蔵する「マリッジ」という製造方法がとられ、原酒同士が深く馴染み合いとてもまろやかな味わいになります。

ぽふ
ぽふ
おすすめの飲み方はハイボールかロック!炭酸にも割負けしないのが特徴で、一切香味のバランスを崩れません。コクのある贅沢なハイボールを飲みたい時にピッタリなボトルです!

おわりに

今回はカスクストレングスの意味と美味しい理由、おすすめのボトルを紹介しました。

アルコール度数の高さから通向けだとイメージされやすいですが、飲み方を変えてみるだけで初心者の人でも飲みやすいウイスキーです。

カスクストレングスは原酒本来の味わいを堪能できるので一度手に取ってみて下さい!