ウイスキー 知識

ウイスキーの苦手を克服!飲み慣れるための知識やおすすめ銘柄を紹介!

近年、国内でのウイスキー消費量は増大しており、スーパーやコンビニでも様々な銘柄のウイスキーが陳列されています。
ウイスキーを飲みたいという人が増える一方で、ウイスキーはアルコール度数が高く、その独特な香りや味わいから苦手意識をもってしまう人が多いのも事実。

今回はウイスキーに対する苦手意識を克服するための知識をはじめ、飲み慣れるための飲み方や、ウイスキーに親しんで貰うきっかけになるようなおすすめの銘柄を紹介します!

ウイスキーの苦手を克服!おすすめの飲み方や銘柄を紹介

  1. ウイスキーに苦手意識を持つ理由
  2. ウイスキーをおいしいと感じない理由
  3. ウイスキーの苦手を克服するおすすめ銘柄と飲み方

ウイスキーに苦手意識を持つ理由

ウイスキーに限らず食べ物全てに言えることですが、一度苦手だと感じてしまうとその後自ら手にとってみようと考える人は少ないと思います。

すでにウイスキーを苦手・嫌いだと感じている人は、まずは自分がウイスキーを嫌いになった理由を思い出し、それを解決しなければ今後もウイスキーを好きにはなれないと思います。

ウイスキーに苦手意識を持ってしまう理由を自身の体験談も踏まえ以下にまとめました。

飲みすぎて体調不良になった 罰ゲームなどで大量のウイスキーを飲んで体調不良になった。
人付き合いで仕方なく飲んだ 先輩や上司の付き合いでウイスキーをロックやストレートで飲んだ。
一緒に飲んだウイスキーの香りや味わいも好みでなかった。
低価格のウイスキーが口に合わなかった 安いウイスキーを買ったがアルコール感が強く飲めなかった。
銘柄の種類や飲み方がわからない ウイスキーは銘柄の種類が多く、自分の味覚に合うウイスキーがわからない。またロックやストレート以外の飲み方がわからない。

上記の表の中であなたがウイスキーを嫌い・苦手になった理由として当てはまるようなエピソードはありましたか?

ウイスキーはアルコール度数が40%以上あるため短時間で大量に飲めば当然体調不良に繋がります。
また、ウイスキーは銘柄によってはっきりと香りや味わいが異なります。人それぞれ味覚が違う以上、他者のおすすめが自分の舌に合わないことはウイスキーに限らず全ての食べ物に言えることだと思います。

ぽふ
ぽふ
もしウイスキーを飲んだことによる体調不良や、人におすすめされて飲んだウイスキーが口に合わなかったとの理由からウイスキーを遠ざけてしまっている人は、もう一度自分の味覚に合うウイスキーを探し、じっくりと時間をかけて飲んで見ることが大切です。香りや味わいの特徴ごとに分けたおすすめの銘柄や飲み方は下記にて紹介します。

ウイスキーをおいしいと感じない理由

ウイスキーを初めて飲んだ瞬間に好きになったという人は少ないと思います。

そもそもウイスキーは飲む回数を重ねることで美味しいと感じることが出来る「アクワイアードテイスト」(後天的な味覚)という味覚に分類されます。

アクワイアードテイストとは、最初は苦手だった味が、その物を何度も味わう事で美味しいと感じれるようになる味覚のことです。
ビールやコーヒーなどもアクワイアードテイストに分類され、飲み続けることで美味しいと感じとれるようになった経験をした人も多いと思います。

ぽふ
ぽふ
ウイスキーはアクワイアードテイストに分類され一度飲んだだけでは美味しいと感じない人がほとんどです。美味しいと感じれるようになるには、少量ずつでも飲み続けてみることと、飲んでいる銘柄の特徴や蒸留所の情報を押さえて、そのウイスキーに興味を持つことが大切です。

他に、ウイスキーをおいしいと感じない理由としてよく聞かれるのがアルコールの味が苦手ということです。

ウイスキーはアルコール度数が最低でも40度あり、他のウイスキーに比べるとアルコール感を感じやす飲み物だと思いますが、そもそもアルコールの味とは何なのでしょう。

アルコールが舌にもたらす刺激については神経科学の分野で研究がされており以下の様に述べられています。

エタノールの刺激に応答する味覚受容体は、「甘み」と「苦み」の受容体なのだという。さらに、味覚の応答は基本味の場合は通常、一過性であるのに対し、エタノールの場合は一定時間、応答が継続していた。

古賀邦正(2019)『ウイスキーの科学』講談社.

味覚には「基本味」として「甘み」「苦み」「酸味」「塩味」「旨味」がありますが、上記の報告からアルコールを飲んだ時に感じるのは「甘み」と「苦み」だそうです。
さらに、「甘み」と「苦み」を感じる受容体のどちらが優位に働くかは人によって異なるため、アルコールの味を甘いと感じる人もいれば、苦いと感じる人もいます。

よくウイスキーなどの高アルコール飲料を飲んだ時に、苦いと表現する人がいますが、その人はアルコールの味を苦みと捉え、その味わいから苦手意識を持っている可能性があります。

ぽふ
ぽふ
そんな人はぜひウイスキーの香りに注目してみて下さい。ウイスキーの香りは原材料・熟成する樽の種類・熟年数など様々な要因を受けて出来上がります。ウイスキーは「香りを楽しむ飲み物」とも言われその芳醇な香りは、他のアルコール飲料では楽しむことは出来ません。香りの奥深さに触れることが出来れば、ウイスキーがただアルコール度数が高いだけの飲み物ではなくなると思います。

ウイスキーの苦手を克服するおすすめ銘柄と飲み方

最後にウイスキーの苦手を克服するためのおすすめの銘柄と飲み方を紹介します。

  • 苦手克服におすすめの銘柄:ブレンデッドウイスキー
  • 苦手克服におすすめの銘柄:甘く華やかな香りが特徴のウイスキー

苦手克服におすすめの銘柄:ブレンデッドウイスキー

ウイスキーの入門としておすすめしたいのが比較的低価格で、飲みやすが特徴のブレンデッドウイスキーです。ブレンデッドウイスキーとは、名前の通り数種類のウイスキーを混合したものです。

ジョニーウォーカーブラックラベル 12年

世界で一番飲まれている銘柄で、専門家からは「ブレンデッドの傑作」「最高峰」などと評されるスコッチウイスキーです。
シングルモルトウイスキーだけでも29もの原酒が使われており、スモーキーフレーバーから青リンゴ・オレンジのようなフルーティさ、バニラの甘みなど様々な味わいを感じることができます。
熟成期間は12年と口当たりも穏やかでストレートやロック、ハイボールなどどの飲み方をしても絶品です。

シーバスリーガルミズナラ 12年

シーバスリーガルは世界200以上の国と地域で販売されており、スコッチウイスキーを象徴するブランドです。
シーバスリーガルの中でも、マスターブレンダーのコリン・スコット氏が日本人のために作ったのがこのシーバスリーガルミズナラ12年です。
選び抜いた12年以上の原酒をブレンドして、ジャパニーズウイスキーの特徴であるミズナラ樽でさらに熟成をかけたものです。芳醇な風味に加えてミズナラ独特のスパイシーさを感じられ、食事との相性もとても良いです。

デュワーズホワイトラベル

ウイスキーの消費大国であるアメリカでシェアNo.1を誇るスタンダードスコッチウイスキーです。原材料であるモルトの含有率が高く、この値段からは想像出来ない芳醇な香りとコクを味わえるコスパ最強ウイスキーです。
マイルドな口当たりで、甘みやフルーティ感が特徴ですがほのかにスモーキーフレーバーも感じられハイボールに最適なボトルです。
自分はデイリーウイスキーとしてこのデュワーズホワイトラベルを愛飲しており、通常サイズのボトルではすぐになくなってしまうので、上記画像の1.75Lの特大サイズを購入しています!

苦手克服におすすめの銘柄:甘く華やかな香りが特徴的なウイスキー

次に甘い香りが特徴的で、ウイスキー入門としておすすめの銘柄を紹介します。

グレンフィディック12年

世界で始めてシングルモルトウイスキーとして売り出されたのがこのグレンフィディック12年です。現在でも、世界で最も飲まれているシングルモルトウイスキーの一つです。
洋梨のようなフレッシュなフルーティ香を中心に、はちみつ・メイプルシロップ、カスタードクリームのような甘さが香りからも感じとることができます。
ライトボディでフレッシュな飲み心地なため、ウイスキーをストレートやロックで飲んでみたいと考えている人にはこのボトルがおすすめです。

グレンモーレンジィオリジナル

グレンモーレンジィはスコットランドで最も飲まれているシングルモルトと言われ、愛好家も初心者も楽しめる逸品です。はちみつ、バニラの甘い香りにシトラスやミントの爽やかな香りが続きます。とてもライトな口当たりでストレートでもスムーズに飲むことが出来ますが、加水すると樽のフレーバーもわずかに感じとれるためハイボールやロックもおすすめです。

モンキーショルダー

2005年に誕生した比較的新しい銘柄で「グレンフィディック蒸留所」「バルヴェニー蒸留所」「キニンヴィ蒸留所」で作られるモルト原酒のみを混合させたヴァッティングモルトウイスキーです。
香りはフローラルで、爽やかなオレンジやレモン、バニラのような甘さを感じます。
味わいも香り同様、オレンジや洋梨などのフルーティ感が強く、わずかに樽由来のスパイシーを感じます。またフィニッシュにかけてモルトウイスキー特有の大麦麦芽の甘みが広がりとても余韻の長いスムーズでリッチなウイスキーです。

おわりに

今回はウイスキーを苦手に感じてしまう理由、苦手を克服するための知識やおすすめの銘柄を紹介しました。
ウイスキーは一度飲んだだけではその魅力に気づきづらい飲み物です。今飲んでいるウイスキーに興味を持ち、少量ずつでも様々なボトルに触れることでウイスキーの奥深さを堪能してみて下さい!